10月26日、27日の2日間、長野県の塩尻市市民交流センター(えんぱーく)にて、アーバンデータチャレンジ(UDC)2018全体イベントが開催されました。
今回のシンポジウムは、昨年度、全国40の地域拠点の中からベスト地域拠点賞に輝いた長野ブロックを開催地として、地方公共団体の取組み状況やUDC2018 を通じて取組みたい課題等の話題提供が行われました。
【第1部:長野における取り組み】
- 講演「センサーの利用や ICT 教育について」
信州大学工学部教授/総合情報センター長・不破泰氏 - 講演「塩尻市におけるオープンデータの取り組み」
塩尻市企画政策部参事・金子春雄氏 - 事例報告「長野市 GIS 活用と豊野いいとこマップ」
豊野マップの会・藤澤けさ子氏、清水厚子氏、後藤つか沙氏
【第2部:UDC2018地域拠点PRと活動報告】
- 地域の特産品・名産品を使った地域PR!!
- 地域拠点活動報告ポスターセッション
- 地域拠点からのOne More Thing:ライトニングトーク
- アーバンデータチャレンジ2018応募要領・特別賞のご紹介
- 東京大学空間情報科学研究センター/UDC事務局・瀬戸寿一氏
まずは、昨年度のベスト地域拠点賞の長野ブロック、レベルと平均年齢が高い(←失礼w)
特に「とよのいいとこマップ」については、豊野地区住民自治協議会がとにかく楽しくマップを作られていたのが印象的でした。
(豊野地区住民自治協議会ブログより画像引用)
第2部では、各拠点の特産品・名産品を使った地域PRとして、1 分間のアピールタイムがありました。私が持っていったのは、これ。
(佐賀県⿅島市公式観光サイトより画像引⽤)
個人的に衝撃を受けたのが、「佐賀県は羊羹の消費量が全国一なんですよ!」が通じない!ということでした。
みんなで特産品・名産品を賞味しながら行われた、ポスターセッションについては、
こちらで説明しました。そして、伝え忘れていた「糸切り羊羹の食べ方」を補足しました。
(その時点までほぼ消費のない状態から、無事、消費完了いただけました。)
10拠点ほどが登壇したライトニングトークでは、各拠点の猛者が発表する中、
「下から目線での宣言」として、
稚拙ながらも、会場の雰囲気を和らげるライトなトーク(?)を「制限時間内」で行いました。
その後の懇親会では、会場の都合で我慢し続けた美味しいワインやお酒、名産品を味わいながら、各拠点の方の舌もなめらかになり、良い意見交換ができました。
続く2日目。
若干霧雨が降りましたが、会場から大きな虹を見ることができました。
この日のメインテーマは「UDC今後5年間の方向性」でした。
<アジェンダ>
- 今後 5 年間の方向性について
- 何を目指したいか。
- 輪の広げ方、サステナビリティの保ち方
- ファイナルまでに詰めたい内容
- 地域拠点とコンテストの両立について
- 他のイベント動向・トレンドを踏まえた更なるUDCの特徴づけ
- 個別分野のデータやコミュニティとの連携強化
- 拠点コーディネータとともに都道府県庁・大学への訪問
- スマートシティへのアプローチ。大企業に対抗するシビックテックネットワーク
- ファイナンシングについて
- 共通課題を全国で取組
- KPIを一つ定めるならば
- 効果的な広報の仕方を考える
- ファイナルに向けて
- ファイナルでの個別セッション開催
各拠点の方においても、周知・広報・データ収集・財源など、種々の課題があるようです。
その点、佐賀は行政からのデータ公開が積極的に行われ、かつ、Code for Saga も法人のプロジ ェクトとして機能しており、恵まれている環境にあると感じました。
全国の拠点が、様々な課題や解決方法、アイデアを持ち寄り、みんなで意見交換し、良い意見・ アイデア、新しいモチベーションを持ち帰る。そんな素敵なイベントに参加できてよかったと思います。
イベント後の会場外ではハロウィンイベントが行われ、歩行者天国となってました。
ちなみにこの横断歩道。信号はありませんが、横断歩道前で待機すると、必ず車が止まってくれます。
気になったので調査。(JAF のサイトより)
信号機のない横断歩道での歩行者横断時における車の一時停止状況全国調査
http://www.jaf.or.jp/eco-safety/safety/crosswalk/index.htm
2018年信号機のない横断歩道における車の一時停止率
全国平均 8.6%
佐賀県 8.0%
長野県 58.6%!!!
(JAF のサイトより画像引用)
・・・驚異的です。
まさに「歩行者天国」ですね。
文責:藤瀬裕一氏
編集:吉賀夏子